スロバキアのエンジニアリング企業ヴォルティア(Voltia)・エレクトリックが欧州フルサービスリース事業者のリースプランと提携し、独小包配送大手DPDに日産自動車の電動ピックアップ「e-NV200XL」の大型版のリースを開始した。1年前に発表した「e-NV200XLヴォルティア」よりも荷室容量をさらに2立方メートル増やし、配送効率を高めた。また、ディーゼルエンジン車よりも安いリース価格を設定した。
リースを決めたDPDのスロバキア子会社では、「荷室容量が6、8、10立方メートルのバージョンを試験して比較した結果、積載量、航続距離、小包1個当たりの排出量のいずれでも10立方メートルのものが弊社のニーズに合っていることが分かった」とコメント。2025年までに欧州225都市で排出量の少ない車両を導入する方針に言及した。
ヴォルティアは、「新たな改変設計で旧大型バージョンよりも荷室容量が2割アップし、容量当たりの車両価格も2割下げることができた」と意義を強調。普及の障害となってきたリース価格を引き下げることで、欧州小型商用化の電動化が加速すると自信を示した。