ロシア中央銀行のオルガ・スコロボガトヴァ第1副総裁は18日、現時点で国際的な銀行間決済ネットワーク「SWIFT」からロシアが排除されるリスクないとの見解を示した。下院の委員会で発言したもので、仮にそのような事態になったとしても、国内送金については問題なく独自システム「SPFS」に切り替えられると説明した。
また、国内でビザやマスターカードの決済システム利用が制限された場合についても、中銀直轄の決済機関、国家決済カードシステム(NPCS)と独自のクレジットカード「ミール」の存在を指摘。リスクの大きさを相対化した。
ロシアのクリミア半島併合を機に対ロ制裁を発動した2014年以来、欧米ではロシアの銀行をSWIFTから排除するかどうかが繰り返し議論されている。最近では欧州議会が4月28日、ロシアが「ウクライナを侵攻した」場合に「SWIFTからの排除」を含む対ロシア制裁を実施するよう欧州連合(EU)に勧告する決議案を採択した。