●現代重工業が建造のFSRUは貯蔵容量17万立方メートル
●再気化能力は世界トップクラスの日量2,800万立方メートル
トルコ北西部のサロス湾で25日、液化天然ガス(LNG)の洋上受け入れ基地となる浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)が稼働を開始した。「エルトゥールル・ガジ」と名付けられた同船はすでに稼働している2隻のFSRUとともに同国の天然ガスの安定調達に貢献することになる。
同FSRUは全長295メートル、全幅46メートル。2018年に国有石油パイプライン運営会社ボタシュが発注し、韓国の現代重工業が建造した。貯蔵容量は17万立方メートル、1日当たりの再気化能力は2,800万立方メートルで、世界トップクラスを誇る。
トルコは2016年に南部のハタイで、19年には西部のイズミルでFSRUの運用を開始した。同国はFSRUおよび陸上の貯蔵施設により、年間消費量の20%にあたる100億立方メートルの天然ガスの備蓄を目指している。