●合弁事業には独同業ホルシュも参加
●新会社「CTアセンブリ」はペトロパブルに組み立て工場を整備
ドイツ農機製造大手のクラース(CLAAS)はこのほど、カザフスタン産業インフラ開発省と現地合弁生産に向けた特別投資契約を交わした。生産コスト削減の目的で装置や部品を輸入する場合、関税を免除するなどの優遇措置が盛り込まれている。合弁プロジェクトには独同業ホルシュ(Horsch)も参加する。投資促進機関カザフインベストが22日、明らかにした。
合弁会社の「CTアセンブリ」は5年かけて北部のペトロパブルに組み立て工場を整備する。クラースはコンバインハーベスター、トラクター、刈り取り機、ホルシュは播種機を生産する計画だ。1年目は生産体制の調整期間とし、クラースのハーベスター「Tucano」を最大100台生産する。来年の生産開始を目指すトラクターモデル「Xerion」は、今年秋に生産ラインの運転試験、エンジンおよび油圧システムの技術テストを行う計画だ。
クラースは2017年末にカザフスタン政府と工場建設で交渉を開始した。合弁事業設立は農業の生産性向上を目的とし、政府がプロジェクトを助成する。農家に対してもCTアセンブリから農機を調達する場合、税率軽減や有利な条件でのローン契約を享受できるようにする。