●フィンランドの再可エネ事業者と5年契約
●同社のCO2排出量の48%弱がデータセンターの運営によるもの
ロシアIT大手のヤンデックスは6月30日、フィンランドの再生可能エネルギー事業者イルマタル・エナジーと電力供給契約を結んだと発表した。契約期間は5年。イルマタルはヤンデックスが同国南部のマンツァラで運営するデータセンターに風力発電の電力を供給する。
ヤンデックスの『2020年環境社会報告書』によると、同社の二酸化炭素(CO2)排出量の48%弱がデータセンターの運営によるものだ。このため、電力利用効率(PUE)の引き上げや、再可エネ調達の推進による排出減に取り組んでいる。今回の契約により、グループのデータセンターの電力消費に占める再可エネの割合は20%弱に拡大する
マンツァラ・データセンターの2020年の電力消費量は68ギガワット時(GWh)。イルマタルへの切り替えで経費が増えることはない。また、センターから出る熱を地域暖房に供給することによる収入もあるという。