ロスネフチ、水素化処理触媒を国産化

●製油産業向け水素化処理触媒の国産化は初

●ディーゼル油の硫黄含有量を10ppm以下に減らすことが可能

ロシア石油最大手で国営のロスネフチは6月21日、ディーゼル油の脱硫に用いられる水素化処理触媒を、グループ企業RN-Katの製品へ全面的に切り替えたと発表した。国産化を推進する政府の方針に沿うもので、ロシアで初めて製油産業向け水素化処理触媒の生産に成功した。国外への依存が弱まり生産が安定するほか、生産効率の向上にもつながると期待している。

ロスネフチによると、この触媒でディーゼル油の硫黄含有量を10ppm(0.001%)以下に減らすことが可能で、その性能は輸入品に匹敵する。グループ内の需要をカバーするだけでなく、他社に販売することも視野に入れる。

RN-Katはこのほか、減圧軽油から良質な燃料を取り出す水素化分解触媒の製造法も開発した。ウラル製油プラントを手始めに、グループ企業で活用していくという。

上部へスクロール