露中国を結ぶアムール川鉄橋が完成、来年から一般開通

●鉄橋は全長2.2キロ、時速100キロメートルでの走行を想定

●輸送距離を短縮、物流の大幅な効率化に期待

ロシア極東のニジュネレニンスコエと対岸の中国黒竜江省の同江市を結ぶアムール川鉄橋プロジェクトで、軌道敷設工事が17日に完了し、両国のレールと連結された。投資額は約2億5,000万ドル。中国『Global News』が中国側関係者の情報として報じたもので、今月末に試験走行に入る。来年の一般開通を見込む。

アムール川鉄橋はロシアと中国の共同インフラ事業として2016年に着工した。全長2.2キロメートルで、懸垂式鉄橋は長さが約1,300メートル、幅が14.5メートル。鉄橋は時速100キロメートルでの走行を想定した設計となっている。レール軌間がロシア1,520mm、中国1,435mmと異なるため、それぞれ専用レールが敷設された。

従来の極東部越境ルートに比べ内陸側に位置するアムール川鉄橋は、輸送距離をかなり短縮できるため、物流上の大幅な効率化が期待されている。同鉄橋を利用する貨物輸送量は年間2,100万トンを見込む。ロシアは同ルートで鉄鉱石、石炭、ミネラル肥料、木材などを輸出する計画だ。

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