●株式25%の売却額2億ユーロ、評価額は20億ユーロに上る見込み
●同社は運送業者向けに各種の決済サービスを提供
チェコの道路通行決済サービス企業ユーロワグ(Eurowag)がロンドン市場での新規株式公開(IPO)を計画していることがこのほど明らかになった。ブルームバーグによると、同社は発行済み株式の25%以上を市場で売却する。売却額は総額で2億ユーロとされているが、ロイター通信は評価額が20億ユーロに上ると報じている。同社はトラックの通行料金支払いサービスや管理システムを提供している。
IPOに伴い、株式の過半数を保有する創業者で最高経営責任者(CEO)のマルチン・フォハーンカ氏と、米プライベートエクイティファンドのTAアソシエイツは、保有株式の一部を手放すことになる。
1995年に設立された同社は運送業者に対し、ガソリン代・道路通行料の支払い、付加価値税の還付などに使用できるデビットカードやトラックの運行管理システムなどに関するサービスを提供している。サービスが受けられるガソリンスタンドの数は約1万5,000、道路通行料の支払いが行える国は26カ国に上る。
プラハに本拠を置くユーロワグは欧州全域とトルコに18の拠点を持ち、1,000人を雇用している。2020年の売上高は1億2,550万ユーロ、営業利益(EBITDA)は前年比22%増の5,700万ユーロだった。