ポーランドのバイオ医薬開発マビオン、コロナワクチン抗体製造で米ノババックスと契約

●26年までの4年間、「NVX-CoV2373」ワクチン用の抗体を製造

●マビオンはモノクロナール抗体などに基づく最新医薬品を開発

ポーランドのバイオ医薬技術会社マビオン(Mabion)はこのほど、米ノババックスと同社の新型コロナワクチン(NVX-CoV2373)に使用するタンパク質抗体を大量生産する契約を交わした。契約期間は2026年までの4年間。両社は長期的で相互利益のある戦略提携につながることを期待している。

ノババックスは欧州委員会から最大2億回接種分の新型コロナワクチンの購入予約を取り付け、世界的規模での生産体制の整備を急いでいる。マビオンはノババックスからワクチン用タンパク質抗体の技術移転を受け、ワクチン製造を商業規模にスケールアップするための工程開発と生産体制増強に注力する。

マビオンは2007年設立で、モノクロナール抗体などタンパク質結合技術に基づく最新医薬品の開発のほか、分析ツールや臨床分野の開発に取り組む。ノババックスとの契約に先立ち、ポーランド開発基金(PFR)から融資と資本参加を通して最大4,000万ズロチ(約880万ユーロ)の資金を調達している。(1PLN=28.72JPY)

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