ガスプロム、LNGプロジェクトの継続を正式決定

●海外市場における地位強化と、国内供給の柔軟化を図る

●送ガス管から隔絶した地域向けに小規模LNG基地の開発も

ガスプロムは11月23日、液化天然ガス(LNG)の生産供給プロジェクトの継続を正式に決定したと発表した。海外市場における地位を強化するとともに、国内供給の柔軟化を図る。船舶、鉄道、自動車の燃料として天然ガスの利用拡大にも取り組む。

ロシア北西部では、サンクトペテルブルグに近いウースチー・ルーガ付近で、ルスガスドビチャと共同でエタン含有ガス加工プラントを建設中だ。同プラントには年産1,300万トンのLNG生産設備が設置される。

また、同じ北西部のポルトヴァヤ圧縮施設に近いLNG生産貯蔵輸送基地の建設も最終盤に入っている。同地では年間150万トンのLNGを生産する計画だ。ウラジオストク近辺にも同じような中型LNGプラントを設置する案が検討されている。

ガスプロムは送ガス管から遠く離れた地域を視野に、小規模LNG基地の開発にも取り組んでいる。2014年に稼働したペルミ地方の基地はその第1号で、現在、トムスクおよびサハリンの両州でも同様なプロジェクトの準備が進んでいる。

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