英パワーハウス、ブルガリアの廃棄物水素回収プラントに技術供給

●合成ガスを効率的・経済的に回収できるDMGプラント技術を供与

●回収した合成ガスは水素や電力の生産に利用

モジュール式エネルギー回収システム開発の英パワーハウス・エナジーグループは1日、ブルガリア南西部のシミトリ市に同社技術を採用したモジュール式廃棄物ガス化(DMG)プラントが建設されることを明らかにした。提携先のハイドロジェンユートピア・インターナショナル(HUI)が同市と基本合意を交わした。HUIとの契約に基づき、パワーハウスは同プロジェクトの承認手続きを行う。

DMG技術は廃棄物から合成ガスを効率的かつ経済的に回収できる小型熱変換システム。合成ガスは直接、工業用原料として使われるほか、水素や電力の生産に利用される。廃棄物から水素を獲得するモジュール式ソリューションとして世界の先駆けのひとつという。

パワーハウスは10月7日、DMG技術を国際展開するため、HUIの子会社、HU2021インターナショナルと国外プロジェクトでの提携契約を交わした。シミトリ市のDMGプラントの建設地は商業地区の廃棄物処理場の近くで、プラスチックやタイヤの廃材などから水素製造用の合成ガスを回収する。HUIが建設および管理を行う計画だ。

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