欧州復興開発銀、韓国ソルスのEVバッテリー用銅箔工場プロジェクトに融資

●ソルスのハンガリー銅箔工場建設を支援

●同社は銅箔の生産能力を2万5,000トンに引き上げる計画

欧州復興開発銀行(EBRD)は10日、韓国のソルス・アドバンスドマテリアルズ(旧斗山ソルス)に2,800万米ドルを長期融資すると発表した。ハンガリー北西部のタタバーニャにおける電動車(EV)バッテリー向け銅箔工場の建設を支援するもので、欧州バッテリー生産を推進するとともにEVバッテリー分野における循環経済の確立を狙っている。

ソルスはタタバーニャへの追加投資で銅箔工場の生産能力を現行の1万トンから2万5,000トンに引き上げる計画だ。投資額は750億フォリント(2億400万ユーロ)。2020年秋の発表では、今年の稼働が予定されている。EBRDによると、原料として銅スクラップを採用するため、今回のプロジェクトは循環経済の推進にも貢献する。

欧州連合(EU)は2050年までに経済の気候中立化を実現する目標を掲げる。移動手段の電動化は二酸化炭素(CO2)排出低減に向けた大きな課題の一つと位置付けられている。

(1HUF=0.36JPY)

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