●異なる移動手段を組み合わせたモビリティサービスの開発運用を目指す
●車両の保守および部品交換の履歴をブロックチェーンに保存
トルコの国民電動車(EV)メーカーTOGGは7日、ブロックチェーン・プラットフォーム「アバランチ」の開発元であるアヴァ・ラブズ(Ava Labs)と、モビリティサービスの開発・運用で提携すると発表した。スマートコントラクト(契約の自動化)機能を活用して、安心かつ安全な取引を実現させる狙い。また、モノのインターネット(IoT)と機器間通信(M2M)を統合して自社製品の機能向上を図る。
TOGGとアヴァ・ラブズは、異なる移動手段を組み合わせたモビリ
ティサービスの実用化を加速させる意向だ。アヴァ・ラブズのギュルチャン・カラカシュ最高経営責任者(CEO)によれば、EVの充電中に代わりの車を取りにいったり、タクシーを手配したりするといった状況を想定している。
また、各車両の保守および部品交換の履歴をブロックチェーンに保存することにより、中古車の売買に伴うリスクを小さくできるという。
TOGGはEVのほか、新しい技術、サービス、カスタマーエクスペ
リエンス、事業モデルの開発も手掛ける。同一プラットフォームを用いたEVを5モデル市場投入する計画で、2030年の生産台数で100万台を目指す。
アヴァ・ラブズは米コーネル大のコンピューター研究者が設立した。同社が開発したスマートコントラクト・プラットフォーム「アバランチ」はコントラクト処理速度が1秒間に最大4,500件と速く、ブロックチェーン型アプリケーションを容易に運用できるという。