●資金はAI画像診断事業の拡大などに投資
●今年は西欧、来年は米国に事業進出することを目指す
ルーマニアのメドテック・スタートアップ企業、Xヴィジョンは13日、100万ユーロの成長資金を調達したと発表した。新資金は、人工知能(AI)画像診断事業の拡大、ソフトウエアおよびAI診断技術の開発強化に投資する。また、戦略的に事業拡大する重要な時期との判断から、今年は西欧、来年は米国に事業進出することを目指している。
今回の投資にはbValue、 GapMinder, RocaXなど地元ベンチャーキャピタル(VC)と個人投資家のほか、ポーランドの投資会社ResQMedとウッジ工科大学化学エンジニアリング部門のジュビンスキー教授も参加した。前回の資金調達では50万ユーロを調達している。
Xヴィジョンは2018年の設立。ティミショアラを拠点に、医療画像診断や放射線医師向け診断サポートのためのAI診断ソフトウエアを開発している。同ソフトはルーマニア、ハンガリー、スロバキア、ポーランドの60超の医療機関で採用され、1カ月あたりの処理件数は、胸部X線画像が2万6,000超、胸部CT画像が1万超に上る。