●「デジタルヒューマン」はAIが作り出す仮想人物
●人との対面に伴う様々な制約を伴わずに映像作品を作れる
ルーマニアの広告代理店、メインステージはこのほど、人工知能(AI)が作り出す仮想人物を使った国内初の広告サービスを開始した。コロナ禍で対面の業務や活動が大幅に制限される中、企業や事業者の間でデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる必要があるという意識が高まりつつあり、同サービスはこれをサポートする新たなツールと位置付けている。
声、身体の動き、顔の表情など人の特徴を多くとり入れたデジタルヒューマンを使うことで、仮想空間で様々な場面を想定した映像作品を自由に創作することが可能になる。対面での制作に伴う人や時間の制約を受けることなく、よりリアルな映像を作りたいという要望がデジタルヒューマン技術の背景にある。
メインステージは、ルーマニアの音楽・娯楽メディアグループ、グローバルレコーズとアントールドが立ち上げた事業で、デジタルヒューマン技術による広告のビジネスコンセプトに数年前から取り組んでいた。