トルコ農業フィンテック企業、ルーマニアに進出

●小規模農家向けに金融サービスを提供する

●ルーマニアの農業ビジネスの成長性に期待

トルコの農業フィンテック企業、タルフィン(Tarfin)がルーマニアに進出する。小規模農家向けに金融サービスを提供するため、現在、ルーマニア中央銀行の事業認可手続きを進めている。ルーマニアは2021年の穀物収穫量が前年比78%増の1,560万トンに伸びており、農業ビジネスの成長性に期待している。

タルフィンは農業資材の卸業者と提携し、農業生産者が肥料、種苗、飼料、装置などを調達する際の金融サービスをモバイルアプリで提供している。生産者は収穫期払いなどの有利な支払い条件で即時調達でき、卸業者も利益を最適化できるという。トルコでは1,000超の卸業者と契約し、4万超の農業従事者にこれまで総額1億1,000万ドル超を融資した。

タルフィンは2017年設立で、18年に地元ベンチャーキャピタルのコレクティブスパークから初の投資を受けた。現在までに米フィンテック投資会社のクオナ・キャピタル、ノルウェーのヤラ・グロースベンチャーズ、オーストリアのライファイゼンバンク・インターナショナルなどから総額1,400万ドル超の投資を集めた。

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