●同社と米子会社TAES、建設大手ベクテルの3社が協力
●ウエスチングハウスの原子炉に蒸気タービンと発電機供給へ
東芝エネルギーシステムズは8日、米建設大手ベクテルとポーランド初の原子力発電所向け機器納入に絡んで協業合意したと発表した。ベクテルは現在、米ウエスチングハウスと原子炉「AP1000」のポーランド導入に向けて活動している。導入が決まれば東芝はAP1000向けに蒸気タービンと発電機を供給する。
ポーランドは電源の7割を石炭に頼る。政府は2030年にこの割合を60%未満、40年には11%まで引き下げる目標で、その達成に向けて原子炉6基(合計出力6~9ギガワット)を導入する計画だ。ウエスチングハウスだけでなく、フランスや韓国の企業も受注獲得に意欲を示している。
東芝エネルギーシステムズは原子力発電プラントの分野で豊富な経験と技術力を持つ。直近ではアラブ首長国連邦(UAE)のバカラ原発向けに蒸気タービンと発電機を供給した。