●同社はすでにロシア・CISにおける生産事業を停止
●今期はロシア関連リスクなどを織り込み650億円の減収を見込む
日立建機は13日、日本からロシアに対する自社製品の輸出を17日から停止すると発表した。同日、新たにロシア向け禁輸措置が強化され、「土木事業、建築その他これらに類する用途に供する機械」の輸出が新たに対象項目に加わるためだ。
同社はロシアのウクライナ侵攻を受けて、3月4日にロシア・独立国家共同体(CIS)の地域統括会社の生産と、日本からロシアへの輸出を順次停止すると発表した。以降、現地工場内の在庫部品で製品を組み立てていたもようだ。その実数は不明だが、前回の発表からかなり時間が経っており、今回の決定が新たに事業に影響することはないとみられる。
日立建機は2022年3月期のロシア・CIS売上高が386億円と、全体の4%を占めた。今期はロシア関連リスクなどを織り込み、650億円の減収を見込んでいる。