●アプリの開発を迅速化し、事業のスケールアップを図る
●「クラフト」はアップルのベスト・マックアプリに選ばれる
ノートアプリ「クラフト(Craft)」の開発を手がけるハンガリーのクラフト・ドックスは5日、シリーズBラウンドで1,220万米ドルを調達したと発表した。ビジネス用途の機能充実など、アプリの開発を迅速化し、事業のスケールアップを図る。従業員も増やす。
クラフト・ドックスは2019年の創業で、ブダペスト本社のほか、英国で拠点を運営する。2021年に「クラフト」が米アップルのベスト・マックアプリケーション(Mac App of the year)に選ばれ、これまでのインストール数は米国、英国、日本、ドイツを中心に100万回を超えているという。
現在はユーザーのすそ野を広げることに取り組んでおり、5日にはウィンドウズ対応バージョンの正式版を公開した。また、ユーザーのリクエストを受けて、会社・組織の運営に便利な機能を追加できるよう開発を加速させる方針だ。
今回の資金調達は欧州復興開発銀行(EBRD)グループのEBRDベンチャーキャピタルがリードインベスターを務めた。既存株主のクリーンダム(スウェーデン)とインリーチ・ベンチャーズ(英国)も参加した。昨年4月のシリーズA調達(調達額800万ドル)では、スカイスキャナーの共同創業者であるギャレス・ウィリアムズ氏もクラフト・ドックスに投資した。