●同ロボは商品棚をスキャンし商品切れや表示価格のミスを認知
●AIをベースに最新技術とセンサーを統合、価格競争力にも優れる
ルーマニアのロボット開発スタートアップ企業アダプタ・ロボティクス(Adapta Robotics)は仏小売り大手カルフールと戦略的提携し、ルーマニア小売業界初のロボットを市場導入する。同社が今年製品化したサービス業向けロボット「エリス(ERIS)」を「マルセル(MARCEL)」と改名して展開する。同機種は今月初旬に首都ブカレストで開かれた最新テクノロジー展示会「Romexpo」で公開された。
「エリス」は、商品棚をスキャンして商品切れや表示価格のミスを認知し、商品の補充や価格訂正への迅速な対応を促すロボットだ。機械学習と人工知能(AI)をベースに最新技術とセンサーを統合し、カスタマイズ度が高く扱いやすいうえ、価格競争力もあるという。
アダプタ・ロボティクスは2015年の設立で、製造業以外のサービス業務用ロボットで欧州業界リーダーを目指している。2018年に同社初のロボットとして、スマートフォン、タブレット、ノートブックパソコン、インフォテインメントシステム、医療機器などのタッチスクリーンや操作ボタンの自動テストを行う「マット」を発表した。