●eモビリティ、クラウド、先端産業分野における需要増に対応
●同社最大のCABラインを導入し、液体冷却システムの量産を行う
精密工学製品の世界大手ボイド(米カリフォルニア州)は1日、ポーランド南部グリヴィツェの拠点に新工場を設置すると発表した。欧州市場における地位強化が目的。eモビリティ、クラウドコンピューティング、先端産業分野における需要の増大に対応する。投資額は明らかにされていない。
グリヴィツェの拠点では電動車用の液体冷却コールドプレートや冷却システムのほか、各種の機能材料を生産している。新工場は完成後の面積が約1万2,700平方メートル。自動化された製造工程が特徴で、複雑な熱管理システムや多層構造の工業材料を生産する予定。同社最大の雰囲気制御ろう付け(CAB)ラインを導入し、液体冷却システムの量産を行う。
ボイドは中東欧ではチェコに材料科学の研究開発拠点を持つ。ポーランドの新工場について同社は、顧客に近い場所で生産能力を高め、ニーズを柔軟に満たしていくとしている。