スロバキア政府、電動車の充電インフラ整備に4,600万ユーロ

●高速道における150kWの超高速充電器の設置費用を全額支給

●同事業はEUの復興レジリエンス・ファシリティの枠組みで行う

スロバキア政府は全国的な電動車の充電インフラ整備に4,600万ユーロを投じる。電動車の普及促進を狙ったもので、超高速充電器の設置費用の全額支給をはじめ、地方自治体や職場における充電器の導入を支援する。同国の電気自動車協会(SEVA)によると、今月中に申請の受付が開始される。

4,600万ユーロの予算のうち、高速道路や自動車専用道における超高速充電網の整備に3,000万ユーロ、農村部での充電器設置と企業による充電器の導入にそれぞれ1,000万ユーロ、600万ユーロを振り向ける。

高速道・自動車専用道における整備計画では、充電ハブを60カ所以上確立し、合計で230台の充電スポットを設置する。ひとつのハブには充電出力150キロワット(kW)の超高速充電器を4台前後設置し、複数の電動車が約1メガワットの電力で同時に充電できるようにする。充電器の設置と運用、送電網への接続に対する助成率は100%。充電サービスのプロバイダーや運営者の選定は来年実施予定の公開入札を通じて行う。

地方自治体については人口7,000人を超える町(国内100カ所以上が該当)が対象。設置する充電器は出力11kWのAC式を基本とし、一部DC式(出力50kW)も認める。助成額はAC充電器がプラグ1つあたり最大3,000ユーロ、DC充電器は最大2万9,000ユーロで、150kW充電には最大13万ユーロを支給する。現在、国内には全部で1,300の充電スポットがある。

企業向けでは、AC、DCどちらの導入にも最大50%を支給する予定。

同事業は、スロバキアに対し63億ユーロが割り当てられた欧州連合(EU)の「復興レジリエンス・ファシリティ(RRF)」の枠組みで行う。

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