韓国SKオン、トルコ・EVバッテリー合弁生産からの撤退を検討

●21年に米フォードおよびコチ財閥と結んだ基本合意を見直し

●同プロジェクトでは25年の生産開始が予定されていた

韓国SKイノベーションのバッテリー子会社SKオンが、トルコにおけるバッテリー合弁生産プロジェクトからの撤退を検討している。「選択と集中」戦略に照らし、2021年に米フォードおよびトルコ複合企業のコチ・ホールディングと結んだ基本合意を見直しているところだ。同プロジェクトでは2025年の生産開始が予定されていた。

SKオンとフォード、コチの3社は2022年3月、首都アンカラの近郊に電動車用バッテリーセルの合弁工場(年産能力30~45ギガワット時)を建てる内容で基本合意を交わした。しかし、昨年3月からの交渉では、昨今の金利上昇や世界的な景気減速もあり、未だに何の結論も出ていないという。

SKオンがフォードと提携して米国に3つのバッテリー工場を新設する計画は実行に移されており、先月にはケンタッキー州で起工式が行われた。

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