ポーランドで地熱プロジェクトが始動、暖房に活用

●探鉱井の掘削深度は1,600メートル、作業期間は3カ月を予定

●政府は国内15自治体に対し地熱資源探査費用を助成

ポーランドの首都ワルシャワの約20キロ東方に位置するヴォウォミン郡で地熱プロジェクトが動き出している。地熱暖房が目的で、間もなく探鉱井の掘削が始まる。掘削深度は1,600メートル、作業期間は3カ月を予定する。

ポーランド政府は国内15自治体に対し、地熱資源探査費用を助成している。ヴォウォミンもその1つだ。南部ヤシエニツァ、中西部グニェズノなど、他の自治体でもプロジェクトがスタートした。

ポーランド気候環境省は昨年、地熱資源利用に向け、2050年までを見通した長期計画を発表。その行動計画として、40年までに調査井を78本掘削し、その後、78カ所に地熱プラントを設置。合計設備容量290メガワットを整備するとしている。総コストは490億ズロチ(約110億米ドル)と推算されている。(1PLN=30.55JPY)

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