ドイツ金融監督庁がリーマンショック直後に開始した株式の空売り規制を2月1日付で解除した。金融市場がこのところ安定していることから、規制解除が妥当と判断した。ただ、今後も市場の動き注視し、必要に応じて新たな規制を導入するとしている。
\金融監督庁は2008年9月、海外の当局と歩調を合わせ、空売り規制を開始した。金融市場の不安定化を助長すると判断したためで、ドイツ銀行、コメルツ銀行、ドイツ取引所、アリアンツなど金融・保険大手の計11銘柄を対象に実施していた。
\ヘッジファンドなどの投資家は一時的に借り受けた株を売却し、値下がりした時点で買い戻す空売りを通して利益を稼いでいる。こうした手法を放置すると金融危機が一段と深刻化する恐れがあった。
\