欧州委員会が7月29日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は101.3となり、前月の99から2.3ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月連続で、2008年3月以来の高水準に達した。
\同指数を構成する5分野を個別にみると、製造業が前月から2ポイント上昇した。輸出が好調で受注が増えていることが好感されたもので、欧州委は「製造業が指数改善の原動力となった」としている。このほか、消費者が3ポイント、サービス業と小売業が2ポイント、建設業が1ポイントの幅で上昇した。
\EU27カ国ベースのESIは前月を1.9ポイント上回る102.2。主要国ではドイツが4ポイント上昇と最も大きく伸びた。フランス、イタリア、英国も上昇。スペインは2.2ポイント低下した。
\オランダ大手銀行INGはリポートで、今回の結果について「予想を上回る上昇。ユーロ圏の景気が近く2番底に陥る懸念が払しょくするものだ」と指摘している。
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