2011/5/30

欧州ビジネスウオッチ

ドイツ企業景況感、5月は横ばい

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した2011年5月の独企業景況感指数(2005年=100)は前月から横ばいの114.2となり、2カ月続いた悪化に歯止めがかかった。事業の現状判断を示す指数が好調で、今後6カ月の見通しを […]

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した2011年5月の独企業景況感指数(2005年=100)は前月から横ばいの114.2となり、2カ月続いた悪化に歯止めがかかった。事業の現状判断を示す指数が好調で、今後6カ月の見通しを示す期待指数の落ち込みを相殺した格好。景況感は高水準を保っており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツの景気は依然として青信号が灯っている」との見方を示した。

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現状判断指数は前月の121.0から121.4に0.4ポイント上昇し、改善基調が続いた。期待指数は107.4で、前月の107.7から0.3ポイント低下。3カ月連続で前の月を下回った。

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部門別でみると、製造業は景況感が3カ月連続で緩やかに悪化した。現状判断は良好なものの、期待指数が落ち込み足を引っ張っている。

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一方、小売業は現状と先行きへの判断がともに良好で、景況感は大幅に改善した。卸売業は現状判断と期待指数がともに大きく悪化、建設業は両指数とも横ばいだった。

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独企業景況感指数は今回から統計基準が変更となり、基準年もこれまでの2000年から2005年に改められた。これに伴い4月以前の数値が置き換えられている。

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