2011/6/27

欧州ビジネスウオッチ

東レ、蘭テン・カーテに炭素繊維供給

この記事の要約

東レは21日、ハイテク素材メーカーの蘭テン・カーテ・アドバンスト・コンポジッツに炭素繊維を供給することで基本合意したと発表した。供給期間は2011年から5年間で、東レの炭素繊維はテン・カーテの航空機用途向け熱可塑性樹脂複 […]

東レは21日、ハイテク素材メーカーの蘭テン・カーテ・アドバンスト・コンポジッツに炭素繊維を供給することで基本合意したと発表した。供給期間は2011年から5年間で、東レの炭素繊維はテン・カーテの航空機用途向け熱可塑性樹脂複合材料に投入される。両社はまた、自動車向け熱可塑性複合材料の分野でも市場開拓と製品の共同開発を検討していくことで合意した。

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航空機構造材に使用される複合材料では現在、熱硬化性樹脂(エポキシ)ベースのプリプレグが主流となっている。だが、炭素繊維複合材料の使用部位拡大に伴い、加工性の良い熱可塑性樹脂材料も採用が広がっている。

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東レは自動車用の熱可塑性複合材料の開発に向けては、名古屋事業場内にあるオートモーティブセンター(AMC)の施設を活用していく。AMCは2008年の開所以来、炭素繊維、熱可塑性樹脂、製造プロセス、評価・分析技術などを融合した、自動車向けの最適材料の開発を続けている。

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