2011/7/4

産業・貿易

次世代原発開発に10億ユーロ投資、仏大統領が表明

この記事の要約

フランスのサルコジ大統領は6月27日、第4世代となる最新型の原子炉の開発などに10億ユーロを投資すると表明した。同時に、原子力の安全性に関する研究に向けて巨額の融資を行うほか、再生可能エネルギーの研究に13億5,000万 […]

フランスのサルコジ大統領は6月27日、第4世代となる最新型の原子炉の開発などに10億ユーロを投資すると表明した。同時に、原子力の安全性に関する研究に向けて巨額の融資を行うほか、再生可能エネルギーの研究に13億5,000万ユーロを投資することも明らかにした。

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大統領はまた、福島第一原子力発電所の事故以降、各国で新規の原子炉建設が停止されていることについて、「現時点では、原子力エネルギーの代替となるものはない」と述べ、こうした風潮を「無意味だ」と批判した。フランスは消費電力の80%を原子力に依存しており、同国の原子力大手アレバが新型原子炉の開発を進めている。

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G8およびG20の現議長国であるフランスは、原子力の安全性に関する新たな国際基準の設置を強く呼びかけている。これは同国経済にとっての原子力発電とエネルギー安全保障の重要性を如実に示すものといえる。

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