2011/7/25

産業・貿易

第7次R&D支援計画、プロジェクト公募開始

この記事の要約

欧州委員会のゲーガン=クイン委員(研究・イノベーション・科学担当)は19日、EUの研究開発(R&D)支援制度である第7次枠組み計画(FP7)に基づくプロジェクトの公募を開始すると発表した。今回の予算規模は前回よ […]

欧州委員会のゲーガン=クイン委員(研究・イノベーション・科学担当)は19日、EUの研究開発(R&D)支援制度である第7次枠組み計画(FP7)に基づくプロジェクトの公募を開始すると発表した。今回の予算規模は前回より9%多い約70億ユーロで、研究開発分野で17万4,000人の雇用創出効果を見込んでいる。

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1984年に発足した枠組み計画は、欧州の国際競争力・技術力を向上させることを目的に研究活動を助成する欧州委の主要政策のひとつ。FP7の実施期間は2007~13年で、総予算は約530億ユーロ。助成対象となる研究分野には、「情報通信技術」「交通輸送(航空を含む)」「健康」「ナノ科学、ナノテクノロジー、材料、新製造技術」「エネルギー」「食料、農業、バイオテクノロジー」「環境(気候変動対策を含む)」「宇宙」「安全」「社会経済学と人間学」の10項目が挙げられている。

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今回の公募では「情報通信技術」に13億ユーロ、「健康」に6億5,000万ユーロ、「ナノ科学、ナノテクノロジー、材料、新製造技術」に4億8,800万ユーロ、「「環境」に2億6,500万ユーロ、「交通輸送」に3億1,300万ユーロ、「食料、農業、バイオテクノロジー」に3億700万ユーロの予算がそれぞれ配分されるほか、研究者の流動性とキャリアパス支援プログラム「マリーキュリーアクション」に9億ユーロ、欧州研究会議(ERC)の助成事業に16億ユーロ、中小企業向け助成事業に10億ユーロがそれぞれ割り当てられる。

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