2012/1/16

欧州ビジネスウオッチ

サンタンデール銀、EUの新自己資本基準を達成

この記事の要約

スペイン最大手銀行のバンコ・サンタンデールは9日、自己資本比率がEUの最低基準である9%に達したと発表した。EUは10月の首脳会議で、信用不安対策の一環として、域内銀行の中核的自己資本比率を2012年6月までに9%まで引 […]

スペイン最大手銀行のバンコ・サンタンデールは9日、自己資本比率がEUの最低基準である9%に達したと発表した。EUは10月の首脳会議で、信用不安対策の一環として、域内銀行の中核的自己資本比率を2012年6月までに9%まで引き上げることを決定していた。サンタンデールは新株発行などによる増資で、いち早く新基準を満たした。

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EUの欧州銀行監督局(EBA)は昨年12月、サンタンデールが新基準を満たすためには153億ユーロの資本増強が必要と指摘していた。サンタンデールによると、68億3,000万ユーロを新株発行で調達。残りはチリ、ブラジル子会社の株式売却などによって調達した。同行はさらに資本増強を進め、6月末までに自己資本比率を10%に拡大できるとしている。

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