2012/3/12

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏の10-12月期成長率、内需・輸出不振響きマイナスに

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットは6日、2011年10-12月期の域内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。内需、外需とも不振で、GDPは前期比0.3%減と2年半ぶりにマイナス成長に転落した。(表参照)\ 内需の柱である個人消費 […]

EU統計局ユーロスタットは6日、2011年10-12月期の域内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。内需、外需とも不振で、GDPは前期比0.3%減と2年半ぶりにマイナス成長に転落した。(表参照)

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内需の柱である個人消費は前期比0.4%減となり、前期の0.3%増から悪化。設備投資も0.7%減と、下げ幅が前期の0.3%から膨らんだ。財政再建に向けた緊縮策で政府支出が0.2%減ったことが、内需を押し下げた。さらに輸出が0.4%減と、1.4%増だった前期からマイナスに転じた。

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ユーロ圏のGDP伸び率は前期比0.3%減、前年同期比0.7%増で、速報値と変わらず。EU27カ国ベースも速報値と同じで、前期比0.3%減。前年同期比0.9%増だった。通年の成長率はユーロ圏が1.4%、EUが1.5%で、それぞれ前年の1.9%、2%を大幅に下回った。

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