EU加盟国は9日の環境相理事会で、天然果汁飲料への砂糖添加を禁止する指令案を承認した。これによって指令案は成立し、6月初めに発効となる。加盟国は発効から1年半以内に国内法を整備し、新ルールを施行することを求められる。
\EU域内で販売されている果汁飲料は現在、一定量の砂糖を加えることが認められている。しかし、国連食糧農業機関(FAO)の国際食品規格委員会(コーデックス委員会)がまとめた国際基準に沿って、今後は「ネクター」類を除いて全面的に禁止する。
\新ルール導入に伴い、果汁飲料は例外なく砂糖無添加となることから、これまで慣習となっていたパッケージでの「砂糖無添加」といった表示は禁止される。域内で販売される輸入製品も規制対象となる。
\新ルールには、「天然果汁飲料」の分類に新たにトマトジュースを加えることも盛り込まれた。これで果汁飲料に分類されるのは、オレンジ、アップル、バナナなど19品目となる。新ルールでは製品に原料となるフルーツの具体名、原産地の表示が義務付けられる。
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