2012/4/2

競争法

IAGのBMI買収、条件付きで承認

この記事の要約

欧州委員会は3月30日、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空の親会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が英ブリティッシュ・ミッドランド航空(BMI)を買収する計画を条件付 […]

欧州委員会は3月30日、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空の親会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が英ブリティッシュ・ミッドランド航空(BMI)を買収する計画を条件付きで承認したと発表した。IAGは英ヒースロー空港で保有する発着枠の一部を手放すことを求められる。

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BMIは独ルフトハンザ航空の子会社。IAGは昨年12月、同社を1億7,250万ポンド(約2億1,000万ユーロ)で買収することで合意していた。

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買収に可否をめぐる審査では、IAGがBMIを傘下に加えることで、欧州の拠点空港であるヒースロー空港の発着枠占有率が43.1%から53%に拡大し、寡占が強まることが問題となっていた。

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これについてIAGは、1日14便分の国内、欧州路線の発着枠を他社に譲渡するほか、同2便分のモスクワ路線発着枠をロシアのトランスアエロ航空にリースすることを欧州委に提案。欧州委は同措置によってヒースローを拠点とする航空市場の健全な競争が保たれると判断し、その実施を条件に買収を認可した。

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