2012/10/8

総合 –EUウオッチャー

8月のユーロ圏失業率11.4%、過去最悪水準

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の8月の失業率(速報値・季節調整済み)は11.4%で、前月と同水準だった。6、7月は速報値で11.3%となっていたが、ユーロ導入後の最高記録となる11.4%に改定された。(表 […]

EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の8月の失業率(速報値・季節調整済み)は11.4%で、前月と同水準だった。6、7月は速報値で11.3%となっていたが、ユーロ導入後の最高記録となる11.4%に改定された。(表参照)

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EU27カ国ベースの失業率は10.5%。スペインが25.1%で最高だった。ギリシャは6月時点で24.4%。

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ユーロ圏ではスペイン、ギリシャ、イタリア、ポルトガル、キプロス、マルタの6カ国が景気後退局面に入っているほか、債務危機に直面するギリシャ、スペインなどで財政緊縮が進み、雇用が悪化している。とくに若者の雇用状況が深刻で、ユーロ圏の25歳以下の失業率は22.8%に達している。スペインでは52.9%と、半分以上が失業状態にある。

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ユーロ圏の同月の失業者は前月比3万4,000人増の1,819万6,000人となり、ユーロ導入後の最高記録を更新した。

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