2013/1/7

総合 –EUウオッチャー

ギリシャ大手4銀、275億ユーロの資本増強必要

この記事の要約

ギリシャ中央銀行のギリシャ銀行は12月27日、国内大手4銀行は総額275億ユーロの資本増強が必要とする報告書を公表した。ギリシャ政府はEUと国際通貨基金(IMF)による1,300億ユーロの第2次金融支援のうち500億ユー […]

ギリシャ中央銀行のギリシャ銀行は12月27日、国内大手4銀行は総額275億ユーロの資本増強が必要とする報告書を公表した。ギリシャ政府はEUと国際通貨基金(IMF)による1,300億ユーロの第2次金融支援のうち500億ユーロを活用し、4月末までに資本を注入する方針だ。

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ギリシャの銀行は信用不安と、それに伴う景気後退の影響で経営が悪化している。とくに大手銀行は、政府の債務削減策の一環として昨年3月に実施された国債の借り換えで大きな損失を出した。

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ギリシャ銀行が必要と指摘した大手4行の資本増強額は、ギリシャ・ナショナル銀行が98億ユーロ、ピレウス銀行が73億ユーロ、ユーロバンクが58億ユーロ、アルファ銀行が46億ユーロ。各行は政府を引き受け先とする新株と偶発転換社債(Convertible Contingent Bond。通称CoCo債)の発行により、中核的自己資本比率を9%以上に引き上げる。

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4行を含めた国内14銀行全体の資本不足額は405億ユーロに上る。4行以外の銀行については。民間資金を活用して資本を増強する計画だ。

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