欧州経済ウオッチャー

LSE、清算機関の仏部門をユーロネクストに売却

英ロンドン証券取引所(LSE)グループは3日、デリバティブ(金融派生商品)清算機関LCHクリアネットの仏部門をパリ証券取引所などを運営するユーロネクストに売却することで合意したと発表した。売却額は5億1,000万ユーロ。 […]

英ロイズ銀、バンカメの英クレジットカード部門を買収

英金融大手ロイズ・バンキング・グループは12月20日、米バンク・オブ・アメリカの英クレジットカード部門MBNAを19億ポンド(約23億ユーロ)で買収すると発表した。これによってクレジットカード事業を強化し、住宅ローン事業

蘭保険大手NN、デルタロイド買収で合意

オランダ保険大手のNNグループは12月23日、国内同業のデルタ・ロイドを買収することで合意したと発表した。買収額は25億ユーロ。デルタ・ロイドは当初、買収提案を拒否していたが、NNが買収額を引き上げたことから受け入れに転

独BSNメディカル、スウェーデン企業が買収

スウェーデンの製紙大手SCAは12月19日、独医療用品メーカーのBSNメディカルを買収することで合意したと発表した。衛生用品を中心とするパーソナルケア部門の強化が狙いで、買収額は負債引き受けを含めて27億4,000万ユー

ドイツ銀が米司法省と和解、72億ドル支払いへ

独最大手銀行のドイツ銀行は12月23日、米国での住宅ローン担保証券(RMBS)の不正販売問題をめぐり、米司法省に和解金72億ドルを支払うことで基本合意したと発表した。交渉開始の時点では140億ドルの支払いを提示されており

キプロス最大手銀、救済融資を完済

キプロス最大手銀行のキプロス銀行は5日、金融危機に際して同国中央銀行から受けた114億ユーロの融資の返済を完了したと発表した。経営再建が進んでいることから、予定より約1年前倒しで完済にこぎ着けた。 キプロス政府は2013

ギリシャ大手銀、ブルガリア子会社を売却

ギリシャ大手銀行のギリシャ・ナショナル銀行(NBG)は12月26日、ブルガリアの銀行部門ユナイテッド・ブルガリアン・バンク(UBB)とリース子会社インターリースEADをベルギー金融大手のKBCグループに売却することで合意

中国家電大手の独クーカ買収、米当局が承認

産業ロボット大手の独クーカは12月30日、中国の家電大手・美的集団が同社を買収する計画を米国の対米外国投資委員会(CFIUS)が承認したと発表した。美的集団はこれにより同買収の実現に必要な当局の承認をすべて確保したことに

日通、モスクワ向け貨物輸送サービスを強化

日本通運は13日、シベリア鉄道を利用したロシア・モスクワ向け複合一貫貨物輸送サービスの取扱港数を来年1月10日から38港に拡大すると発表した。出荷できる港を増やすことで荷主の国内輸送費を抑え、需要の掘り起こしを図る。 現

ユーロ圏、ギリシャの債務軽減策実施を見送り

ユーロ圏は14日に開いた財務相会合で、金融支援を行っているギリシャの債務軽減策実施を見送ること決めた。今月初めの会合で、短期的な軽減策で合意していたが、その後にギリシャ政府が財政支出拡大を打ち出したことから、金融支援の条

トルコ加盟交渉、EUが拡大見送り

EU加盟国は13日に開いた閣僚理事会で、トルコとの加盟交渉を拡大せず、新たな分野の交渉を開始しないことを決めた。オーストリアが求めていた交渉そのものの凍結は見送ったものの、交渉の停滞がさらに深刻化することになる。 今回の

中国とEU・米の対立激化、市場経済国認定めぐり

中国商務省は12日、EUと米国が中国を「市場経済国」と認定しなかったことを受け、世界貿易機関WTO)への提訴に向けた手続きを開始したと発表した。WTOの紛争解決手続きに基づく二国間協議を米欧に要請しており、反ダンピング(

EU加盟国、反ダンピング規則改正案を承認

EU加盟国は13日開いた大使級会合で、不公平な貿易競争から域内産業を保護することを目的とした反ダンピング(不当廉売)規則の改正案を承認した。中国製の安価な鉄鋼製品などが大量に流入している現状に対応するため、不当な輸出補助

スイスが移民制限に向けた法案可決、EUとの対立は回避

スイスの上下両院は16日、EU出身者を含む移民の受け入れ抑制に向け、労働市場で自国民を優先することなどを柱とする法案を賛成多数で可決した。国民投票で可決された移民規制案に基づき、当初は受け入れる移民の数を国別に割り当てる

11月のEU新車販売5.8%増、2カ月ぶりプラスに

欧州自動車工業会(ACEA)が15日発表したEU(マルタを除く27カ国)の11月の新車販売(登録)台数は114万8,618台となり、前年同月から5.8%増加した。前月は3カ月ぶりに落ち込んでいたが、主要市場のドイツ、フラ

ユーロ圏鉱工業生産、2カ月連続低迷

EU統計局ユーロスタットが14日発表したユーロ圏の10月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で0.1%の低下となり、2カ月連続で落ち込んだ。前月は0.9%の低下だった。(表参照) 分野別ではエネルギーが0.8

11月のユーロ圏インフレ率、確定値も0.6%

EU統計局ユーロスタットが16日発表した11月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比0.6%で、前月の0.5%から拡大した。エネルギー価格の下落縮小を背景に、14年4月以来31カ

ユーロ圏貿易収支、10月は201億ユーロの黒字

EU統計局ユーロスタットが16日発表した10月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は201億ユーロの黒字となったが、黒字幅は前年同月の232億ユーロから縮小した。輸出が前年同月比5%減の1,725

アサヒ、インベブの東欧ビール事業も取得

アサヒグループホールディングスは13日、ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ、本社ベルギー)の東欧5カ国の事業を買収すると発表した。買収額は73億ユーロ(約8,883億円)で、日本企業による海外

ウニクレディトが経営健全化計画発表、130億ユーロの増資実施

伊最大手銀行のウニクレディトは13日、増資と人員削減などを柱とする経営健全化計画を発表した。景気低迷や不良債権で悪化している財務を改善し、投資家の信頼を回復するのが狙い。増資額は130億ユーロで、同国史上で最大規模となる

フィリップス、照明子会社ルミレッズを売却

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)は12日、米国に本社を置く照明子会社ルミレッズを米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントに売却することで合意したと発表した。フィリップスは経営資源を収益力の高い医療機器とライフスタ

スイスのロンザ、米医薬品用カプセル大手を買収

スイスの製薬・特殊化学大手ロンザ・グループは15日、医薬品用カプセル大手の米カプスゲルを買収することで合意したと発表した。買収額は55億ドル。2017年7~9月期の買収手続き完了を予定している。 ロンザは米投資会社コール

アクテリオン買収、J&Jが断念

製薬・医療機器大手の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)はこのほど、スイスのバイオ医薬品大手アクテリオン・ファーマシューティカルズ(アルシュヴィル)の買収に向けた交渉を打ち切ったことを明らかにした。一方、

ロイズ保険組合、英のEU離脱で業務移転へ

世界最大級の保険引受組合である英ロイズ・オブ・ロンドン(ロイズ保険組合)は15日、英国のEU離脱に伴い、業務の一部を他のEU加盟国に移転する計画を進めていることを明らかにした。子会社設立も視野に入れており、来年初めに計画

VW、EV充電の合弁会社に出資

電気自動車(EV)向け充電インフラの利便性向上に取り組む独大手6社の合弁会社ハブジェクトは15日、自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)が来年1月に資本参加すると発表した。VWはEVモデルの大幅拡充を計画していることから

アステラス、局所パッチ剤の権利を独社に譲渡

アステラス製薬は12日、局所パッチ剤「キューテンザ」を欧州、中東、アフリカ市場で独占的に商業化する権利を独同業グリューネンタールに譲渡する契約を締結したと発表した。取引金額は非公開。2018年の譲渡手続き完了を見込む。

BASF、ミャンマーに初の工場を開設

独化学大手のBASFは15日、ミャンマーにコンクリート添加剤工場を開設すると発表した。BASFが同国に生産拠点を設けるのは初めて。民主化を受けて現地の建設需要が急速に高まっていることから、工場進出を決めた。当局の承認を得

ルフトハンザ、ブリュッセル航空を来年に完全子会社化

欧州航空大手の独ルフトハンザは15日、45%を出資するベルギーのブリュッセル航空の株式55%を取得し、完全子会社化すると発表した。来年1月に手続きを完了し、2018年からブリュッセル航空を傘下の格安航空会社ユーロウイング

インディテックスが好調維持、2~10月期は9%増益

欧州衣料小売り大手のインディテックス(スペイン)が好調な業績を維持している。14日発表した2016年2~10月期(第1~3四半期)決算の売上高は164億ユーロとなり、前年同期から11%増加。純利益は9%増の22億1,00

富士フィルム、ロシア製薬大手と提携

富士フィルムは16日、ロシア製薬大手のアールファームとヘルスケア分野で事業提携することで合意したと発表した。富士フィルムが持つ医薬品や医療機器、再生医療ビジネスのロシアでの展開に向け、アールファームと合弁会社設立を検討す

OMVがシベリアの油田権益取得、ガスプロムと資産交換で合意

オーストリア石油大手OMVとロシア国営ガス会社ガスプロムは14日、OMVの北海油田・ガス田の権益とガスプロムのシベリア・ガス田の権益を交換する基本合意書に調印したと発表した。取引は関係当局の承認を経て、来年半ばに成立する

EU首脳会議、英離脱交渉の方針確認

EUは15日、英国を除く27カ国の非公式首脳会議を開き、英の離脱問題について協議した。離脱交渉については、EU側は欧州委員会が主導するといった基本方針や手順で合意。また、英国が離脱後もEU単一市場に残留するためには、域内

東芝メディカル、露社にCTスキャナー生産を委託

東芝メディカルシステムズは16日、ロシアの医療機器製造会社レントゲンプロムとCTスキャナーのライセンス・製造委託契約を結んだと発表した。ロシアのヘルスケア市場の成長が見込まれるほか、政府が国産品の優遇政策を推し進めている

EUが対ロ経済制裁6カ月延長で合意、独仏が継続を主張

EUは15日、ブリュッセルで開いた首脳会議で、ウクライナ情勢を受けて発動したロシアに対する経済制裁について、来年7月まで6カ月間延長することで合意した。週内にも正式決定する。米国ではトランプ次期大統領が対ロ制裁に反対する

みずほ銀、ズベルバンクとフィンテックで提携

みずほ銀行は14日、ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクとの業務協力の対象分野に金融先端技術(「フィンテック」)部門を加えることで合意し、関連契約に調印したと発表した。 みずほ銀行は2008年にモスクワ支店を開設。11年に

マクドナルド、海外事業納税地を英に移転

米マクドナルドは8日、海外事業の納税地をルクセンブルクから英国に移す方針を明らかにした。ルクセンブルクがマクドナルドに適用した税優遇措置がEU法に違反する疑いがあるとして、欧州委員会が調査を進めていることや、EU離脱を決

伊ウニクレディト、ポーランドの資産売却

伊最大手銀行のウニクレディトは8日、保有するポーランドのペカオ銀行の株式32.8%を同国の国営保険会社PZUと政府系ファンドのポーランド開発基金に売却することで合意したと発表した。財務改善に向けた資産売却の一環で、売却額

リンデ、プラクスエアとの合併交渉再開

産業ガス大手の独リンデは7日、米同業プラクスエアとの合併交渉を再開すると発表した。両社は合併交渉を9月に打ち切ったものの、プラクスエアが交渉再開を打診したため、リンデは受け入れの是非を検討していた。対等合併を前提に協議を

独アイクストロン、中国企業が買収断念

半導体製造装置の有力メーカーである独アイクストロンは8日、中国の投資会社、福建芯片投資基金(FGC)が同社の買収を断念したと発表した。アイクストロンの米国事業をFGCが取得することに米国のオバマ大統領が拒否権を発動したた

クノールブレムゼ、ハルデックスへのTOBが成立

独自動車部品大手のクノールブレムゼは7日、前日に終了したスウェーデン競合ハルデックスに対する株式公開買い付け(TOB)で株式71.2%を確保したと発表した。すでに保有している14.9%と合わせた持ち株比率は86.1%に達

テレコム・オーストリア、クロアチア企業を買収

オーストリア通信最大手のテレコム・オーストリアは8日、クロアチア同業メトロネットを買収することで合意したと発表した。過半数の株式をクロアチアの企業、金融機関などから取得する。 メトロネットの2015年の売上高は約2,80

ネット銀の独N26、事業が欧州17カ国に拡大

ネットバンキングサービスを手がける独新興企業のN26(旧ナンバー26)は6日、新たにベルギー、エストニア、フィンランド、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スロベニアの9カ国に進出したと発表した。

関西ペイント、欧州の塗料メーカーを買収

関西ペイントは6日、オーストリアの複合企業リング・インターナショナル・ホールディング(RIH)の工業塗料部門であるヘリオス・グループを5億7,200万ユーロで買収する契約を結んだ。グローバル化の加速を目指す経営計画に沿う

仏サンゴバン、ルーマニアのガラスメーカーを買収

仏建材大手のサンゴバンは6日、ルーマニアのガラスメーカー、ピエッタ・グラスを買収したと発表した。需要が増えているファサード(建物の正面外観)用ガラス事業の強化が目的。買収額は明らかにしていない。 ピエッタ・グラスは国内で

スロベニア家電大手ゴレーネ、冷蔵庫を増産

スロベニアの家電大手ゴレーネはこのほど、セルビアのヴァリェヴォにある工場を拡張すると合意した。1,200万ユーロを投じて冷蔵庫の生産能力を引き上げる。300人を新規雇用する予定だ。 ゴレーネは現在、同工場で年間80万台の

日立がトルコ販社を子会社化、ヘルスケア事業を強化

日立製作所は9日、トルコで医療機器販売・サービスを手がけるクルト・アンド・クルトの株式75%を取得し、連結子会社化することで合意したと発表した。同国と周辺地域におけるヘルスケア事業の拡大が狙いで、画像診断の運営サービス事

中興通訊、トルコのIT大手に出資

中国の通信設備大手、中興通訊(ZTE)は6日、米投資会社ワン・エクイティー・パートナーズ(OEP)からトルコのIT大手ネタシュの株式48.04%を3億5,800万リラ(1億130万米ドル)で取得する。トルコや周辺地域の事

トルコ食品会社、海外初の工場をルーマニアに設置

トルコの食品会社トスムル・グループはこのほど、ルーマニア法人のオムニア・ヨーロッパを通じて、海外初の工場を同国に開設すると発表した。ベビーフードなどに利用される高品質の多糖類を生産し、西欧市場に供給する。東欧市場の開拓も

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