民放テレビを観ていると、番組が面白くなったところでCMが入り興ざめすることが日常茶飯事だ。広告収入で経費をまかなう民放だからと、あきらめるしかない。しかし、CMになるとボリュームが急に大きくなるのはどうだろう?腹を立てながらも音量を調節して終わらせているのではないだろうか?
\しかし、チェコに住むペトル・クライチャさんは立ち上がった。いちいち音量を上げたり絞ったりするのは面倒だと、インターネットを通じて法規制を求める請願運動を始めたのだ。その目的でフェースブックのサイトを立ち上げ、賛同を訴えたところ、なんと1万3,000人の署名が集まった。
\この署名を受けて、チェコ議会メディア委員会が議題としてこのテーマを取り上げたところ、支持党にかかわらず幅広い国民が賛意を寄せた。メンツル委員長によれば、同じ議員の仲間や友人など、身近なところでも一様に賛成の声が聞かれたという。
\議員の中でも賛同者が多かったことを反映して、CMのボリュームを番組より大きくすることを禁じる法律が昨年11月に成立した。7カ月の移行期間を経て、今月初めから晴れて発効のはこびとなった。
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