ロシアの独立系世論調査機関レヴァダが発表した最新調査によると、「ロシアの友好国」ととらえられている比率が最も高い国はベラルーシで、回答者の46%が「好き」と答えた。調査が始まった2005年と変わらない高率を示した。2位はカザフスタンの31%で05年比で11ポイントも上昇した。3位は中国(8ポイント増の20%)、4位はウクライナ(1ポイント減の16%)だった。5位はドイツ(9ポイント減の14%)で、西側諸国から唯一ベスト10入りした。
\一方で「敵国」ナンバーワンは米国(15ポイント増の38%)で、4年間1位を守ってきたグルジア(5ポイント減の33%)を2位に退けた。3位はラトビア(25ポイント減の21%)、4位はリトアニア(25ポイント減の17%)、5位はエストニア(16ポイント減の16%)だった。
\西側諸国との関係強化を望む人は71%と圧倒的多数で、「距離を置くべき」と考える人の16%を大きく上回った。
\イスラム諸国との関係強化では、賛成派が52%となり、かろうじて過半数を占めた。反対派は30%だった。
\レヴァダは2005年以来、ほぼ毎年、5月にこのアンケート調査を行っている。過去の結果をみると、関税同盟を結ぶなど、関係の深いベラルーシとカザフスタンは常に「友好国」と認識されている。また、南オセチア紛争をめぐってグルジアへの敵対心が拡大したり、旧ソ連構成国のバルト三国についてもロシア系住民への対応や記念碑撤去といった問題が反感を呼ぶなど、そのときどきの時事問題が外国のイメージと緊密に関係しているようだ。
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