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2013/4/10

コーヒーブレイク

慢性疲労症候群4万人~チェコ

この記事の要約

チェコでは慢性疲労症候群(CFS)に苦しむ人が人口の0.4%弱の約4万人に上るとみられている。内科医のルボミル・ノヴァク氏がチェコ通信とのインタビューで明らかにした。\ ノヴァク医師によると、CFSは五月病と間違えられや […]

チェコでは慢性疲労症候群(CFS)に苦しむ人が人口の0.4%弱の約4万人に上るとみられている。内科医のルボミル・ノヴァク氏がチェコ通信とのインタビューで明らかにした。

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ノヴァク医師によると、CFSは五月病と間違えられやすいが、五月病は症状がすぐに軽快するのに対し、CFSは半年以上も続くのが特徴だ。疲労感が続くとともに、意欲が減退し、日常生活にも支障をきたす。頭痛、睡眠障害、物忘れ、筋肉・関節の痛みのほか、発熱やリンパ節の腫れを伴うこともある。

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患者は25~45歳の女性に多い。出産・育児に加えて仕事もこなす女性は例外ではなく、この点で男性よりも大きなストレスにさらされる傾向が強い。また、責任感が強く、仕事に有能な人もCFSにかかりやすい。

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CFSの治療法は確立されておらず、米国の研究によると患者の完全治ゆ率は半分以下という。ノヴァク医師は、CFSを直接治す方法はなく、その回復では、ストレスの多い生活を見直すなど、発病の引き金となった原因に当たることが大切と説いている。

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