プーチン首相の取り計らいで、ロシアのサッカーファンは今夏の欧州選手権の開催地に無料で飛べることになりそうだ。イタル・タス通信が20日、アエロフロートの発表として伝えたところによると、ロシア代表チームの試合に出かけるサポーター向けに旅客機1機を無料で運行するという。プーチン首相はさらに19日のロシアサッカー連盟設立100周年記念式典で、2018年にロシアで開催されるサッカー世界選手権(W杯)の入場券を持つ旅行者にビザなし入国を認めると発言。開催地間の交通費を無料にすることも検討中と発表した。いずれも、3月4日の大統領選を控えたイメージ戦略とみられている。
\プーチン首相は、サンクトペテルブルグにおけるファン代表との会見で「アエロフロートとトランスアエロに広告の一環として、君たちを(欧州選手権へ)無料で連れていくよう提案しよう。それで潰れるような会社じゃない」と語った。そして、両社に無料航空サービスを提供するよう要求した。トランスアエロはすでにロシア出場試合の観戦客向けに割引料金を発表していたが、さらなる大盤振る舞いを強要された形だ。
\ロシアはグループリーグで、6月8日にチェコ代表(開催地:ヴロツワフ市立競技場)と、12日にポーランド代表、16日にギリシャ代表(ワルシャワ市立競技場)と対戦することが決まっている。
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