ウズベキスタン初の経済特区であるナボイ自由工業経済地区への企業進出が始まった。先陣を切ったのはメーカー5社で、そのうち3社は現地企業と、シンガポール、韓国、アラブ首長国連邦(UAE)の企業との合弁会社。残る2社は100%外資による新設企業だ。現地のオンラインニュースポタール『Uzdaily.uz』がこのほど報じた。
\国営通信会社ウズベクテレコムとシンガポールのServetechnoが設立した合弁会社は、デジタルテレビ放送の受信機を年5万個生産する。投資規模は160万米ドル。
\また、ウズベキスタン自動車産業公社(ウズアフトサノアト)と韓国のErae電子の合弁会社は、1,300万ドルを投じ、年1,500キロメートルのワイヤーハーネスを生産する。製品は主に米ジェネラルモーターズ(GM)のサプライヤーである現地合弁会社Uzodjiに納入するという。
\ウズベキスタンの国営商社MarkazsanoateksportとUAEの同業Kafayet General Tradingは503万ドルを投じて、果物、野菜を加工する合弁会社Agrofreshを設立。製品の最大50%を輸出する計画だ。
\外国投資家が設立したPolietilen QuvurlariとPolipropilen Quvurlariはそれぞれ、ポリエチレン製、ポリプロピレン製のパイプ(管)を生産し、製品の半数を輸出する。投資規模はPolietilen Quvurlariが720万ドル、とPolipropilen Quvurlariが520万ドル。
\ナボイ自由工業経済地区は国内産業の近代化、多角化を目的に2008年に設置された。税優遇措置や外国人従業員の滞在許可の緩和などを通して、ハイテク企業を中心とする外国企業の誘致を進めている。年内にさらに外資7社が進出する予定で、省エネバルブ、液晶モニター、ガス検針器、医薬品、発電機、コンプレッサ、GM向け部品の生産が開始されるという。
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