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2010/9/29

ハンガリー

ハンガリー7月小売売上高、3年半ぶりに前年同月比増

この記事の要約

ハンガリー中央統計局(KSH)がこのほど発表した7月の小売売上高は、季節・労働日数調整後で前月を1%上回った。小売売上高は昨年12月から3カ月連続で前月に比べて増加したが、3月から6月(0.6%減)まで低調な展開が続いて […]

ハンガリー中央統計局(KSH)がこのほど発表した7月の小売売上高は、季節・労働日数調整後で前月を1%上回った。小売売上高は昨年12月から3カ月連続で前月に比べて増加したが、3月から6月(0.6%減)まで低調な展開が続いていた。7月はサッカー世界選手権の開催や好天だったことが個人消費拡大の追い風になったとみられ、まだ内需低迷が底を打ったとは言えないようだ。

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小売売上高は前年同月比でも1.7%増と、6月の4.6%減からの回復を示した。7月の付加価値税増税の影響は小さかったもようで、2007年1月以来3年半ぶりに増加に転じた。1-7月では前年同期比3.8%減。CIBバンクのアナリスト、バルタ氏は、賃金上昇が緩やかで融資条件も厳しいと指摘し、今後も小売環境の厳しさが続くとみる。

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一方、別集計されている自動車・部品の売上高は前年同月を5.7%上回り、6月の10.5%減から急回復。08年4月に5.9%増をつけて以来の増加となった。ただ、業界不況は長期化しており、4年前に比べると未だ半分の水準にとどまっている。1-7月では前年同期比22.4%減だった。

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欧州統計局(ユーロスタット)によると、欧州連合(EU)加盟27カ国の小売販売高(速報値)は前年同月比1%増で、9カ国で増加したのに対し12カ国では減少した。

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