中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/9/29

CIS諸国

ウクライナ自動車生産、今年も低調

この記事の要約

ウクライナ自動車産業の低迷が続いている。同国自動車工業会(UkrAutoprom)が先ごろ発表した2010年1-8月の国内生産台数は4万5,193台で、前年同期実績を12%下回った。トラック、バスは増産だったが、主力の乗 […]

ウクライナ自動車産業の低迷が続いている。同国自動車工業会(UkrAutoprom)が先ごろ発表した2010年1-8月の国内生産台数は4万5,193台で、前年同期実績を12%下回った。トラック、バスは増産だったが、主力の乗用車生産が19%減の4万161台と振るわず、足を引っ張った。同国の自動車産業は昨年、前年比83.6%減という大幅な減産に追い込まれたが、今年も苦境は続いている。

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メーカー別生産台数をみると、最大手UkrAvto(ブランド名:ZAZ)が2万4,109台でトップを維持。これに、ボグダンが1万1,936台、AISコーポレーション傘下のクレメンチュックが3,965台で続いた。

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UkrAvtoは乗用車が2万1,682台で前年同期に比べ36%の減産となったが、トラックは56%増の2,141台、バスは3.9倍の286台と大きく伸びた。ボグダンは2%減の1万764台に縮小したが、新型ピックアップトラックなど商用車がけん引して、全体で7%の増産を確保した。一方、乗用車の生産台数が大きく伸びたのはクレメンチュックで、74%増の3,965台。シュコダから受託生産しているユーロカーも2.9倍の3,750台に増えた。

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