台湾の電子機器受託製造(EMS)大手フォックスコン(鴻海精密工業)はこのほど、欧州連合(EU)の欧州委員会による承認を受け、米パソコン大手デルのポーランド・ウッジ工場を正式に買収した。具体的な取引の内容は明らかにされていない。現地紙「ジェチポスポリタ」によると、鴻海は同工場でデル製品の生産を継続する予定だ。
\ポーランド中部に位置するウッジ工場は、デルが1億9,000万ユーロを投じて2007年11月に操業を開始。およそ2,000人が従事し、デスクトップおよびラップトップ型コンピュータ、サーバー、ストレージ機器などを生産している。デルによると、鴻海による人員整理は行われない見通し。鴻海は、ポーランドでの事業計画を公表しておらず、ウッジ工場でデル以外のメーカー向けの製品を扱うかどうかは不明だ。(東欧経済ニュース2009年12月9日号「デル、ポーランド工場所有権をフォックスコンに譲渡」を参照)
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