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2010/10/6

ポーランド

ポーランドの老舗旅行社が倒産

この記事の要約

ポーランド旅行業界の老舗であるオルビストラベルが9月28日、事業を停止、倒産を申請した。過半数株主である投資ファンド、エンタープライズインベスターズが追加資本注入を見合わせたことで、資金繰りが行き詰った。\ オルビストラ […]

ポーランド旅行業界の老舗であるオルビストラベルが9月28日、事業を停止、倒産を申請した。過半数株主である投資ファンド、エンタープライズインベスターズが追加資本注入を見合わせたことで、資金繰りが行き詰った。

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オルビストラベルは29日以降の主催旅行をすべてキャンセルした。また、28日以前の予約受け付け分に関して、ホテルやカーレンタルで予約が無効になる可能性を指摘した。フライトは問題ないという。国外に滞在する1,049人の旅行客の帰国については、保険で費用を弁済できると説明した。

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オルビストラベルは1920年の設立。年間利用客数が100万人を超え、ポーランド旅行大手の一角を占めてきた。今年1月にホテル運営事業者のオルビスから、エンタープライズインベスターズ傘下のセントラルヨーロピアンツアーオペレーターズに売却された。

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オルビスはプレス発表で、旧子会社であるオルビストラベルの倒産による損害が、最大1,364万ズロチに達する可能性を指摘した。同社に対する債権が764万ズロチ、融資保証が600万ユーロに上るためだ。オルビスはまた、オルビストラベルの倒産申請を受けて、ブランド使用契約を即時破棄し、オルビストラベルによる「オルビス」ブランド使用を禁止した。

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ポーランドでは9月中旬にも旅行大手のSelectrousが債務超過に陥っており、9月だけで大手2社が倒産したことになる。

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