通信回線サービスのノキアシーメンスネットワークス(NSN)は先ごろ、通信ユーザー向け回線ネットワーク運用サービス(マネージド・サービス)を通信業者から請け負う「グローバルネットワーク・オペレーションセンター(GNOC)」をモスクワ近郊に開設する計画を明らかにした。同社にとってインド(2拠点)とポルトガルに続く第4のサービス拠点となる。ロシアおよび独立国家共同体(CIS)の通信業界でサービス向上への需要が拡大していることから、同市場での事業構築に今後5年間で大型投資を実施する方針だ。
\2011年初めにGNOCを開設し、第2四半期中にサービスを開始する計画で、すでにロシアのモバイル・テレシステムズ(MTS)を顧客として獲得している。
\NSNによると、通信業者は高速モバイル通信の利用拡大に向けて、投資コストを管理しつつ、ネットワーク技術の複雑化や技術革新に対応しなければならず、標準化されたマネージド・サービスを利用する利点は大きい。同社は世界中で3億8,000万人の加入者へのサービスを処理している実績をもとに、ロシアの新センターでも最適なサービスを提供するとしている。
\スリ最高経営責任者は、GNOCの開設は同社がロシアの現地企業として事業展開するための重要なステップであり、「ロシア人従業員がしっかりと能力を伸ばせる機会を提供する」と、雇用面でも貢献することを強調している。
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