中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/10/13

CIS諸国

ウクライナ、穀物輸出を制限

この記事の要約

ウクライナのクリュイエフ副首相は7日、同国が5日に穀物全種に輸出割当を導入したことを明らかにした。夏の干ばつで国内の収穫が大打撃を受けたうえ、ロシアがすでに穀物輸出を禁止したことから、輸出制限により国内の穀物需給の安定を […]

ウクライナのクリュイエフ副首相は7日、同国が5日に穀物全種に輸出割当を導入したことを明らかにした。夏の干ばつで国内の収穫が大打撃を受けたうえ、ロシアがすでに穀物輸出を禁止したことから、輸出制限により国内の穀物需給の安定を確保し、価格高騰に対処する。

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輸出割当はトウモロコシが200万トン、小麦と大麦がそれぞれ50万トンで、年末まで実施する予定だ。ただ、国内需要分を確保できれば、それ以前に輸出制限を解除する可能性があるとしている。農業省の予測では、今年の穀物収穫高は前年の4,600万トンから3,800万トンに減少するとみられる。

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統計局の発表によると、9月のインフレ率は前年同月比10.5%で、3月以降で最も高い水準となった。特に食品は値上がりが顕著で、8月の8.8%から13.2%に上昇した。政府は今年通年のインフレ率を12%と予測しているが、インフレ抑制のためには価格統制も辞さない構えで、価格の上限設定についての議論も始まっているようだ。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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