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2010/1/6

チェコ・スロバキア

チェコ、今年はプラス成長へ

この記事の要約

チェコのクラウス大統領は12月27日、2009年の経済成長率は前年比でマイナス4~4.5%に落ち込むものの、10年はプラス成長に復帰するとの見通しを示した。\ 同大統領は民放テレビ局TVプリマとのインタビューで、「金融危 […]

チェコのクラウス大統領は12月27日、2009年の経済成長率は前年比でマイナス4~4.5%に落ち込むものの、10年はプラス成長に復帰するとの見通しを示した。

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同大統領は民放テレビ局TVプリマとのインタビューで、「金融危機はとりわけ雇用に大きな打撃を与えた」と指摘。今年は景気が緩やかな回復に向かうものの、失業率の大幅な改善は期待できないとの見方を示した。また、ユーロを導入した中東欧の欧州連合(EU)加盟国と比べ、チェコが受けた金融危機の影響は少なかったと述べた上で、経済が本格的に回復するまではユーロ導入を先送りする考えを示した。今年の経済成長率については、中央銀行が1.4%、財務省が0.3%との予想をそれぞれ発表している。

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クラウス大統領はまた、27日に自らが署名して成立した2010年度予算について、財政赤字が当初案より拡大したことを批判した。10年度予算の政府原案では、財政赤字を対国内総生産(GDP)比で5.3%に抑制することを目指していたが、社会民主党(CSSD)や共産党(KSCM)の圧力により社会サービス費の増額などが盛り込まれたため支出が増え、財政赤字比率は5.7%に膨らむ見通しとなった。

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