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2010/7/7

ロシア

ロシア中銀、主要金利据え置き

この記事の要約

ロシア中央銀行は6月30日、主要政策金利の据え置きを決定した。景気の回復基調が強まり、インフレが再び上昇する気配を見せていることから、昨年4月以来進めてきた利下げをひとまず休止した。\ リファイナンス金利を過去最低の7. […]

ロシア中央銀行は6月30日、主要政策金利の据え置きを決定した。景気の回復基調が強まり、インフレが再び上昇する気配を見せていることから、昨年4月以来進めてきた利下げをひとまず休止した。

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リファイナンス金利を過去最低の7.75%に据え置いたほか、翌日物と1週間物のレポ金利もそれぞれ6.75%に維持した。中銀は声明で、年初にみられたインフレの減速傾向は終息に向かっていると指摘する一方で、今後数カ月のインフレリスクは容認できる水準にとどまるとして、向こう数カ月間は金利を据え置く方針を示唆した。

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アナリストの多くは、年内は金利が据え置かれ、11年以降に段階的に引き締められるとみている。HSCBのロシア担当チーフエコノミスト、モロゾフ氏は、「インフレ率は今年12月から来年1月に再び加速し、中銀は利上げに踏み切るだろう」と予測する。

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5月のインフレ率は前年同月比6%で、1998年7月以降で最も低かった4月の記録に並んだ。

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